FP3級　遺族給付

FP3級　遺族給付について


■遺族基礎年金（国民年金から）
・主格の要件
�@国民年金の加入者が死亡。
�A国民年金の加入者であった60歳以上65歳未満の日本に住んでいる人が死亡。
�B老齢基礎年金を受給している人や老齢基礎年金の受給資格期間を満たしている人が死亡。

・保険料納付要件
20歳になった月から死亡日の属する月の前々月までの期間のうち、保険料納付済期間と保険料免除期間と納付特例期間とを合算した期間が3分の2以上あること。（ただし、3分の1以上の滞納があっても死亡日の属する月の前々月までの直近の1年間に保険料の滞納がなければOK。　H28/3/31まで）
※上記�Bの人が死亡した場合はこの要件は問われない。


・対象となる遺族
「子のある妻」または「子」
※「子」の要件
�@18歳に達する日以降の最初の3月31日までの間にある子
または
�A20歳未満の子であって障害等級の1級または2級の障害の状態にある子
でかつ婚姻していない子。
「妻」は上記の「子の要件」を満たしている子と生計を同じくしていること。

・支給額
老齢基礎年金と同じ792,100円。
子の加算は1人、2人目は227,900円。3人目以降は75,900円。(いずれも22年度の額）



■遺族厚生年金（厚生年金から)
・主格の要件
�@厚生年金の加入者が死亡。
�A厚生年金の加入中に初診日のある傷病で初診日から5年以内に死亡。
�B1級か2級の障害厚生年金を受給している人が死亡。
�C老齢厚生年金を受給している人や老齢厚生年金の受給資格期間を満たしている人が死亡。

・保険料納付要件
遺族基礎年金と同じ。上記�B�Cの人が死亡した場合はこの要件は問われない。

・対象となる遺族
�@位・・・妻。要件はなし。ただし、子のない30歳未満の妻への遺族厚生年金は5年間の有期年金。なお、夫の死亡当時18歳未満の子がいても妻が30歳到達時前に18歳未満の子を有しなくなった場合は、子を有しなくなったときから5年間の有期年金。
�A位・・・子。要件は遺族基礎年金と同じ。
�B位・・・父母。55才以上であること。支給は60才から。
�C位・・・孫。要件は子と一緒。
�D位・・・祖父母。要件は父母と同じ。

・支給額
老齢厚生年金の4分の3。障害厚生年金と同様に被保険者期間が300月に満たないときは300月（25年）として計算。

・中高齢寡婦加算
遺族厚生年金を受け取っていることが要件。そして女性限定。
�@子がいない場合は、夫の死亡当時40歳以上65歳未満であること。
�A子がいる場合は、40歳時点で遺族厚生年金と遺族基礎年金を受けていたが、子が18歳年度末あるいは一定の障害の状態にある子の場合は20歳に達したため、遺族基礎年金を受給できなくなった こと。

支給額は遺族基礎年金の4分の3（594,200円）